小学生兄弟の放火殺人、懲役30年判決が下される
小学生兄弟の放火殺人、懲役30年判決が下される
事件の概要
発生日時:2021年11月19日午後11時45分頃
場所:兵庫県稲美町岡
被害:木造2階建て住宅が全焼
死者:小学生の兄弟2人(当時12歳と7歳)
容疑者:同居していた伯父(当時52歳)
事件の経過
2021年11月19日午後11時45分頃、稲美町岡の木造2階建て住宅から火災が発生
駆け付けた消防隊が消火活動を行うも、住宅は全焼
焼け跡から小学生の兄弟2人の遺体が見つかる
2021年11月24日、同居していた伯父が逮捕
2022年7月8日、伯父が殺人と現住建造物等放火罪で起訴
2023年2月8日、神戸地裁姫路支部で被告に死刑が求刑
2023年3月14日、神戸地裁姫路支部で被告に懲役30年判決
判決について
裁判長は判決理由で、「被告は犯行を否認し反省していない」と指摘。
一方、「被告は犯行後、自ら119番通報し、妹夫婦の避難を促すなど、酌量すべき事情もある」と述べた。
事件の背景
被告は、犯行当時、無職で引きこもり状態だった。
妹夫婦と子供2人と同居していたが、被告と妹夫婦の間には金銭トラブルなどがあったとされる。
事件の影響
この事件は、同居する親族による放火殺人という衝撃的な事件として、全国に大きな衝撃を与えました。
また、被告が犯行時、精神鑑定の結果、「責任能力は軽度ながらある」と判断されたことから、刑事責任のあり方についても議論を呼びました。
今後の課題
このような悲劇的な事件を防ぐためには、家族間のコミュニケーションの重要性や、引きこもり問題への支援体制の充実などが課題として挙げられます。