【イワシ】函館市に続き北海道南部の江差町でも

【イワシ】函館市に続き北海道南部の江差町でも

北海道函館市の海岸でイワシなど大量の魚が打ち上げられているのが見つかりました。
この大量死の原因として、専門家は以下の3つの可能性を挙げています。

大型の捕食者に追い込まれた
群れの密度が急激に上がりすぎて酸素が足りなくなり、酸欠状態に陥った
海中酸素濃度が低下した

イワシは、サメやイルカなどの大型の捕食者に捕食されることがあります。
大量のイワシが群れをなして泳いでいると、大型の捕食者にとって格好の獲物となります。
そのため、大型の捕食者に追い込まれて、逃げ場を失ったイワシが打ち上げられた可能性が考えられます。

群れの密度が急激に上がりすぎて酸素が足りなくなった
イワシは、集団で生活する習性があります。
そのため、群れの密度が高くなると、酸素が不足して酸欠状態に陥ることがあります。
函館市の海岸は、イワシの産卵場として知られています。
産卵期を迎えたイワシが集まって群れをなすと、群れの密度が高くなり、酸欠状態に陥って大量死した可能性が考えられます。

海中酸素濃度が低下した
海中酸素濃度は、海流や温度、栄養塩などの影響を受けて変化します。
近年、地球温暖化の影響で海水温が上昇しており、海中酸素濃度が低下する傾向にあります。
また、プランクトンの増殖や汚染物質の排出なども、海中酸素濃度低下の一因となります。

函館市の海岸では、近年、海水温が上昇していることが報告されています。
また、プランクトンの増殖や汚染物質の排出も懸念されています。
そのため、これらの要因が重なって、海中酸素濃度が低下し、大量死につながった可能性も考えられます。

なお、専門家は、現時点ではどの原因が最も可能性が高いのかを断定することはできないとしています。
今後、海中酸素濃度やプランクトンなどの調査を行い、原因を究明していく必要があります。

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