障害者グループホーム「恵」による食材費過大徴収、行政処分へ

障害者向けのグループホームを全国約100カ所で運営する「恵」が、食材費の過大徴収やサービス報酬の不正請求を行っていた問題で、愛知県と名古屋市は2024年6月26日、事業者指定の取り消しなどの行政処分を行う方針を固めました。

問題の概要

食材費の過大徴収
愛知県内の26施設で、利用者から徴収した食材費が、実際の食材費と比べて著しく高額だったことが判明。
その差額は約2億1800万円にのぼり、利用者から不当に利益を得ていた疑いが持たれている。
具体的には、実際には提供していない高級食材を購入していたり、食材の使用量を水増ししていたりことがあったとされる。

サービス報酬の不正請求
勤務実態のない職員が働いているように装い、障害福祉サービス報酬を不正に請求していた。
その金額は約1億8000万円と推定されている。

行政処分の内容

愛知県
幸田町のグループホームに対して、最も重い「指定の取り消し」処分を行う。
他の12施設に対しては「一部効力停止」処分とする。

名古屋市
市内4カ所のグループホームに対して「指定の取り消し」処分を行う。

厚生労働省の対応

恵の他の施設についても、事業者指定の更新を認めない方針。
全国的に同様の問題がないか調査を進めている。

問題の深刻性

今回の問題は、利用者からの信頼を裏切るだけでなく、障害福祉サービスの制度全体を損なう重大な行為です。行政機関による徹底した調査と毅然とした対応が求められます。

こういう請求ってしらずにいると悪用されがちですね
なんでもそうですけど
利用者や末端従業員などへの第三者の聞き取りができるようなシステムがあればいいのですが