死刑執行済みの元死刑囚、再審認められず 飯塚事件の真相は明らかにならず

死刑執行済みの元死刑囚、再審認められず 飯塚事件の真相は明らかにならず

飯塚事件の概要

事件発生

1992年2月20日、福岡県飯塚市潤野で小学1年生の女児2人が登校途中に失踪。
翌21日、隣接する甘木市(現:朝倉市)の八丁峠で遺体で発見された。
被害者は性的暴行を受け、首を絞められた状態で殺害されていた。

捜査と逮捕

遺体発見現場や周辺で目撃された車の特徴から、警察は久間三千年容疑者(当時54歳)を捜査対象に挙げる。
久間容疑者は、事件発生2年後の1994年9月に逮捕された。

裁判と死刑執行

久間容疑者は強姦致死罪と死体遺棄罪で起訴され、一貫して無罪を主張したが、1997年に福岡地裁で死刑判決、2003年に福岡高裁で控訴棄却、2006年に最高裁で上告棄却となり、死刑判決が確定した。
2008年1月17日、福岡拘置所で死刑が執行された。

再審請求

久間元死刑囚の姉は、2021年3月に2度目の再審請求を行った。
新たな目撃証言やアリバイを裏付ける資料などを提出したが、2024年6月5日、福岡地裁は再審請求を棄却した。

事件の現在

再審請求棄却の決定に対して、弁護側は即時抗告することを表明している。

その他

この事件は、犯行状況や目撃証言の信用性などを巡り、様々な議論を呼んだ。
死刑判決の是非や、再審の可能性についても、現在も議論が続いている。

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