プレサンス元社長“横領”無罪国賠訴訟

プレサンス元社長“横領”無罪国賠訴訟

事件の概要

2016年、大手不動産会社プレサンスコーポレーションの元社長である山岸忍氏は、学校法人明浄学院の土地取引をめぐり、部下らと共謀して21億円を横領したとして、大阪地検特捜部に逮捕・起訴されました。
しかし、2021年10月、大阪地裁は山岸氏に無罪判決を言い渡し、その後の控訴審でも無罪が確定しました。

山岸氏の主張と検察側の論告

山岸氏は、横領ではなく、学校法人への融資だったと主張しました。
一方、検察側は、山岸氏が学校法人を欺き、土地取引を装って融資を実行したと論告しました。

無罪判決の理由

裁判所は、山岸氏と学校法人側との間で金銭授受の合意があったこと、山岸氏に横領の故意がなかったことなどを理由に、無罪判決を言い渡しました。

その後

無罪判決が確定した後、山岸氏は国を相手に損害賠償請求訴訟を起こしました。
この訴訟は現在進行中であり、2024年5月には、捜査を担当した検察官らの尋問が行われました。

この事件の重要性

プレサンス免罪事件は、冤罪事件として大きな注目を集めました。
この事件は、捜査機関による不十分な捜査や、供述調書の作成方法など、日本の刑事司法制度における様々な問題点を浮き彫りにしました。

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