大麻規制緩和への期待高まる、若者や黒人層から支持集まる

大麻には、様々な潜在的な医療用効果があるとされています。
主な用途は以下の通りです。

1. 疼痛緩和

癌の痛み
神経因性疼痛（例：坐骨神経痛、糖尿病性神経障害）
関節炎の痛み
頭痛（例：片頭痛、群発性頭痛）

2. 吐き気・嘔吐の抑制

化学療法による吐き気・嘔吐
放射線療法による吐き気・嘔吐
エイズ患者の吐き気・嘔吐

3. 食欲増進

エイズ患者
カッシェクシー（体重減少）

4. けいれん抑制

難治性てんかん

5. その他の可能性

不安
うつ病
緑内障
アルツハイマー病
パーキンソン病
多発性硬化症
自閉症

6. 承認された医薬品

日本では、2021年3月に大麻由来医薬品である「エピディオレックス」がてんかん治療薬として承認されました。
これは、難治性てんかんの治療薬として世界で初めて承認された大麻由来医薬品です。

7. 課題

すべての疾患において有効性が確立されているわけではない
副作用のリスクがある（例：めまい、ふらつき、眠気、乾燥口）
乱用・依存のリスクがある
法規制が厳しく、使用できる患者が限られている

8. 今後の展望

近年、医療用大麻の研究開発が進み、その有効性や安全性に関する知見が蓄積されつつあります。
今後、さらに多くの疾患における有効性が示され、法規制が緩和されることで、より多くの患者が医療用大麻の恩恵を受けられるようになることが期待されています。