【わずかな年金で老後の生活費賄えず】70歳過ぎても働く日本人が増加・・・厚生年金の平均は月14万4982円、米国の平均年金支給額は27万4000円

【わずかな年金で老後の生活費賄えず】70歳過ぎても働く日本人が増加・・・厚生年金の平均は月14万4982円、米国の平均年金支給額は27万4000円

1: 影のたけし軍団 ★ 2024/09/05(木) 13:45:19.09 ID:??? TID:gundan
長寿化が進む日本。高齢者の増加で年金財政が厳しさを増す中、歴史的なインフレも重なり、70歳を過ぎても家計のために働く人が増えている。

檜野みちえさんもその一人だ。千葉県習志野市の特別養護老人ホーム「玲光苑」で働く檜野さんは、自身が77歳の後期高齢者であるにもかかわらず、1日8時間、施設の清掃や洗濯に従事している。

増え続ける国内の高齢者を支える戦力の一翼を担う。

檜野さんの年金は月わずか4万円で、生活費を賄うにはほど遠い。この仕事で月16万円の収入を得ることで基本的な支出をカバーし、残りは貯金に回している。

世界有数の長寿国である日本の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳。高齢者の増加で年金制度に負荷がかかっており、人口動態が似ている他の先進諸国のケーススタディーになっている。

経済協力開発機構(OECD)によると、日本では65歳以上の国民の約5人に1人が貧困状態だった。

年金収入だけで生活できる人はほとんどいない。厚生年金保険の平均は月14万4982円で、6月に2人以上の世帯が生活費で支出した額の半分強にとどまっている。

米社会保障庁(SSA)のウェブサイトによると、2024年1月時点の米国での平均年金支給額は推定1907ドル(27万4000円)だった。

檜野さんは仕事を楽しんでいる。働くことが刺激となり、老化によって起こり得る問題を防ぐことにつながるからだ。

また、特に消費者物価の上昇率が2年以上にわたって2%を超えて推移する中、生活費を払うために働き続ける必要もある。

檜野さんは、「今なんでも上がっているからね。毎月毎月買い物に行くと高くなっている」と語った。

日本の公的年金制度を巡っては、加入者が減る一方で受給者が増えており、懸念はくすぶり続けている。

厚生労働省によると、過去20年間で、公的年金の被保険者数は約300万人減少したのに対し、受給者数は40%余り増加した。

日本では、他の先進諸国の国民が引退を決意する年齢をはるかに超えて働く人が増えている。OECDによると、65-69歳と70-74歳の日本人男性の労働参加率が上がっており、70-74歳については23年に43.3%と、20年前の29.8%から上昇した。

米国は22.4%、OECD平均では17.3%だった。

高齢になっても働き続けることのプラス面としては、生きがいや仕事を通じたコミュニティーへの帰属意識が挙げられる。20年版高齢社会白書によると、高齢労働者の半数近くが仕事をする主な理由として金銭面以外の要因を挙げた。「自身の能力を生かせる」や「働くのは体に良い」といった回答もあった。

高齢者向けの人材派遣会社「高齢社」の村関不三夫社長は、「高齢者は働いている派遣先やお客さまから感謝され、社会に対して役立つことをしていると感じられる」と語った。同社に登録しているスタッフの平均年齢は72.1歳だ。

もっとも、ニッセイ基礎研究所の前田氏は、「厳しい人は結構多い」とし、高齢者の暮らしを支援するためにやるべきことがもっとあると言う。

65歳以上の高齢者を対象にした内閣府の調査によれば、経済的な暮らし向きについて回答者の8割余りが家計にゆとりがないと回答した。

日本では定年期を迎える女性の状況は特に厳しい。東京都立大学の阿部彩教授の推計では、高齢の独身女性の相対的貧困率は44%に上る。

昭和女子大学の八代尚宏特命教授によると、 年金制度を維持するために、政府は国民に現役生活の延長を正式に求める必要があるかもしれない。

国民は「毎年の給付を減らされたら生活に困る」とし、最も合理的な方法は支給開始年齢を引き上げることだと述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-05/SJB981T1UM0W00

引用元: ・【わずかな年金で老後の生活費賄えず】70歳過ぎても働く日本人が増加・・・厚生年金の平均は月14万4982円、米国の平均年金支給額は27万4000円


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