エンゼルス大谷翔平、最新手術で医師が復活に太鼓判!現地記者「170kmストレートも夢じゃない」
エンゼルス大谷翔平、最新手術で医師が復活に太鼓判!現地記者「170kmストレートも夢じゃない」
大谷が2018年10月に、初めてTJ手術を受けてから、わずか5年。
「今回の故障の最大の原因は疲労でしょう」
と語るのは、これまで計700件以上のTJ手術を執刀した、慶友整形外科病院スポーツ医学センター長の古島弘三医師だ。
「試合に出続けて休養がない状態でしたから、全身の疲労と右前腕の負担がかなり蓄積していたと思います。スポーツでは、疲労が溜まってパフォーマンスを発揮できなくなることをオーバートレーニング症候群といいます。体にその症状が現われ始めたのが、右手の痙攣で緊急降板を余儀なくされた、8月4日のマリナーズ戦でした。あの痙攣は“要注意信号”だったのです」(同前)
また「片寄った配球も、怪我に関係がある」と続ける。
「スイーパーやスライダーなど、カット系のボールを投げすぎたと思うんです。あの球種は、前腕に疲労が蓄積しやすい球種。それも疲労してくると、筋肉の力が働かなくなるので、負担はそのぶん、肘にきます。今季、100球中半分以上がカット系のボールという試合もありましたから」
二刀流としての復活は、早くて2025年といわれているが、自身も3度のTJ手術を経験した、元ヤクルト投手の館山昌平氏は、リハビリの過酷さをこう語る。
「僕は術後に、医師から『4カ月間は絶対に転ばないでください』と言われました。手術した手をついてしまったら、再手術となってしまう。もちろん引っ張る動作もダメです。これはファンへのお願いですが、もし突然、目の前に大谷選手が現われたとしたら、ファンとしては握手をしたいはず。でもそれは、大谷選手にとっては、すごく怖いことだと理解していただきたいです。手術は、回数を重ねれば重ねるだけ、体の繊維を切ったりするので、それだけダメージも残ってしまいます」
握手すらできないーー。今シーズン“MVP級”の活躍を見せた大谷にとって、最大の試練ともいえるが……。
「いやいや、大谷はさらにパワーアップして帰ってきます」と、古島医師は力強くエールを送る。
「2025年に、投手として痛みなく思いっきり投げることは十分、可能です。現在はリハビリも進化していますからね。ただし、復帰後は登板間隔を空けたり、投げた翌日は完全休養など、しっかりと休養を取ることが大切になってきます。長く現役を続けたいのであれば、休養もトレーニングのひとつですからね」
大谷が“パワーアップ”するとして、具体的にどのように進化するのだろうか。現地紙記者はこう分析する。
「大谷の持ち味といえば、やはり、抜群の球威がある最速165kmのストレートです。肘の調子が今年よりもよくなると考えると、世界最速の170kmも夢物語じゃありませんね。実際、レンジャーズのN・イオバルディは、2016年に2度めの手術を受けましたが、復帰した2018年にはレッドソックスでワールドシリーズ制覇に貢献。今季も9月23日時点で11勝4敗。チームのエースとして活躍していますよ」(現地紙記者)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a8240efaff1e8c2b2bb4f4218b10f9d51043746