国立大学の限界が訴えられる、財務危機の深刻化

国立大学の限界が訴えられる、財務危機の深刻化

日本の大学数と人口比率
2022年度の時点で、日本の大学数は790大学あり、うち国立大学が60大学、公立大学が93大学、私立大学が637大学となっています。
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人口10万人あたりの大学数は0.64校で、都道府県別で見ると京都府が1.33校で最も多く、続いて石川県、東京都が1.24校、1.02校となっています。
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一方、18歳人口と大学進学率の推移を見ると、18歳人口は1992年をピークに減少しており、2022年には約117万人にまで減少しています。
一方、大学進学率は1990年代後半から上昇傾向にあり、2022年には53.7%となっています。https://ift.tt/nfOaJDw

これらのデータから、日本の大学数は人口比に対して多いという指摘があります。実際、アメリカやイギリスなどの先進国と比較すると、日本の大学進学率は高いものの、大学数は多い傾向にあります。

日本の大学数は必要なのか
日本の大学数が今の日本に必要かどうかについては、様々な意見があります。

大学数の削減を主張する意見としては、以下のものがあります。

少子化による18歳人口の減少に対応するため、大学数を減らす必要がある。
大学の質が低下している。
大学進学率の高さは、必ずしも社会全体の利益につながっていない。

一方、大学数の現状を維持あるいは増加すべきだという意見としては、以下のものがあります。

大学は、社会に必要な人材を育成する場である。
大学は、地域活性化に貢献している。
大学は、学問研究の拠点であり、国際競争力を維持するために重要である。

今後の課題
日本の大学数は、今後どのように変化していくのでしょうか。

文部科学省は、2024年までに高等教育の質を確保しつつ、適正な規模の高等教育機関の体制を構築していくことを目標としています。
具体的には、大学間の連携・統合を推進したり、新しいタイプの高等教育機関の創設を支援したりしていく方針です。

今後は、少子化や社会のニーズの変化に対応しながら、日本の大学数がどのように変化していくのか、注目されます。

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